現代日本で整骨院を営む鈴木良太。
ある日、落雷事故をきっかけに意識を失った彼が目を覚ますと、そこは由緒ある日本家屋が立ち並ぶ‘過去’の時代だった。
理由も分からぬまま時代を迷い歩く中で、良太は次第に人の体から漂う奇妙な‘靄’が見えることに気づき始める。
それは本人すら理解していない、過去へ来た代償として身に起きた異変だった。
戦争で下半身不随となった当主・吉岡彦左衛門と、その妻・雅美に匿われた良太は、無意識のまま‘靄’に導かれ彦左衛門の体に奇跡を起こしてしまう。
そして夫婦から告げられる、吉岡家の血を繋ぐための、決して拒めぬ背徳の依頼――。
時代も理性も越えて始まる、年上人妻との運命の物語。